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Take A Fancy Chocolate

Becks D’Angelo, owner 

Credits


Photography - HIRO 
Interview -MINA

「ロバーツクリークのファーマーズマーケットに来て直接私に話しかけてください。新しい人に会って、チョコレートについて話すのは本当に素晴らしいことです」

 

 

11年前、ベックスがファーマーズ・マーケットでビジネスを始めた時、テイク・ア・ファンシー・チョコレートはBean to Barで作られる唯一のチョコレートブランドでした。当時、バンクーバーではBean to Barはまだ珍しく、彼女はそのコンセプトを人々に伝え小規模なカカオ農家とチョコレートを結びつける物語を楽しんでいました。

 

小さなことから始めたベックスはこれからも小さなことを続けるつもりです。

彼女の作る少量生産のアルティザンチョコレートは、ファーマーズマーケットと、サンシャインコースト・ロバーツクリークにある古風なお店兼生産スペースである、フォリー・アーティザンショップでのみ販売されます。

 

数年前、ロバーツ・クリークで木工の授業を受けていた時、彼女はサンシャイン・コーストのコミュニティーの魅力に強く惹かれました。そしてバンクーバーのキッチンスペースを退くタイミングで彼女はサンシャインコーストへ移住の機会をうかがっていました。

現在、彼女のお店は、ガンブーツレストランの裏、レストランやショップが立ち並ぶロバーツクリークのメインストリートの奥にあります。また持続可能なフードシステムを作り出すローカル団体「One Straw Society」が運営するコミュニティガーデンにも隣接しています。時折横切る鹿を眺めながら、キッチンでチョコレートを作り、隣の庭で採れた新鮮な野菜を使うという、ショコラティエにとって理想的な環境です。店内には、ハチミツやキャンドル、ジャムなどローカル商品が並び、ビジネスフレンドを紹介する十分な広さがあります。

 

また、彼女が作る超小ロットでフレンチカスタード風アイス、自家製のココナッツミルクとカシューミルクを使ったヴィーガン用の「ナイス」クリームはお試しの価値ありです。 特にビーチから数分のところにあるロケーションなので一年を通じて賑わい、アイスクリームをテイクアウトし食べるには最適な場所です。

 

またベックスは自分のお店を経営するのと同じくらい、ファーマーズマーケットにも情熱を注いでいます。夏のショルダーシーズンには、毎週のようにバンクーバーに足を運び、5~6月と9~10月は、キツラノとトラウトレイクのファーマーズマーケットに出店します。冬はチョコレートが美味しい季節なので、ファーマーズマーケットによく出店します。11月6日から始まったばかりのNat Bailey Stadiumでのウィンター・ファーマーズ・マーケットはお見逃しなく。

 

 

少量生産のテイク・ア・ファンシーはゲット出来たら非常にラッキーです。ホリデーギフトのためにこれ以上素敵な買い物はありませんし、ベックスが作るチョコレートやアイスクリームは一度食べたら忘れられない美味しさです。

 

 

VOICE(V):いつからチョコレートが好きになったのですか?

 

Becks(B): 「昔からです! 大人になってからは、普通の牛乳は飲まず、いつもチョコレートミルクを飲んでいました。バニラアイスは食べず、チョコレートアイスばかり食べていました。チョコレートは大好きで、飽きないし、作るのも大好きです」

 

V: カカオ豆の産地はどこですか?

 

B:「カカオ豆を手に入れるのは本当に大変でした。農家と直接連絡を取って旅をしたんです。あるとき、ドミニカ共和国から116kgのカカオ豆を手荷物で持って帰ってきたこともありました。
今は、農園から直接カカオ豆を輸入している小さな会社を通じ、オーガニックで最高品質のカカオ豆だけを買っています。主にタンザニア、ドミニカ共和国から仕入れていますが、昨年からはウガンダ、そして最近ではベトナムのカカオ豆を使い始めました。ベトナムの豆はとてもおいしいんですよ。唯一オーガニックではないのですが、温かみのあるスパイシーな香りがして本当に特別なカカオ豆です。産地が異なると味わいも違ってくるのが不思議ですね。タンザニアは柑橘系のフルーティーな香りがし、ドミニカ共和国はナッツの香りが強いから、ナッツ入りのものをよく使います」

 

V:"チョコレートのセレクトについて教えてください。

 

B:「本当にたくさんの種類があってどんどん追加しています。 バーチョコレートは、シングルオリジンとファンシーフレーバーが中心です。フレーバーは季節ごとに変えていますが、クリスマスにはすべてのフレーバーが揃います。今年のクリスマスの目玉はハバネロ・キャラメルです。ハバネロとライム果汁、シーソルトを加えたスパイシーな味わいです。また、季節に合わせたテーマや形のチョコレートを瓶に詰めるのも好きです。形のあるチョコレートは品質がおろそかになりがちですが、私は良い品質で楽しみながら提供しています。瓶詰めのチョコレートは、容器の使い捨てをなくすのに最適です。
アイスクリームは、夏場はスクープとパイントで9種類、冬場は6種類のフレーバーを用意することが多いです。面白いことに、私はここロバーツクリークではアイスクリームで有名で、バンクーバーではチョコレートで有名なんです。
私はチョコレート職人なので、上質のチョコレートをたくさんのアイスクリームのフレーバーに入れるのが好きです。またアイスクリームを予約して、ファーマーズマーケットで受け取ることもできます。毎週水曜日には、1週間分のパイントフレーバーメニューをすべてオンラインでリストアップしています」

 

V:さまざまなフレーバーは、どこからインスピレーションを得ているのでしょうか?

 

B:「ファーマーズマーケットでは、いつもたくさんの才能ある人たちに囲まれていて、そこにいる他の業者からたくさんのインスピレーションをもらうのでとてもラッキーだと思っています。特に、Le Meadow PantryのGenevieveとはファーマーズマーケットを通じて知り合い、よく一緒にコラボレーションしています。最初に作ったのは、彼女のブルーベリーモミチップジャムを使ったアイスクリームでした。彼女のジャムはとてもおいしいので、アイスクリームにあまり手を加える必要がないんです。今はジュヌヴィエーヴと一緒に、彼女のプラムブランディジャムを使ったバニラアイスを作っています。地元の才能ある生産者たちとコラボレーションし、サポートし合うことは、私にとって喜びそのものです」

 

V: ずっと好きなチョコレートの味は何ですか?

 

B:「85%ダーク、これが私の一番のお気に入りです。特に今はウガンダ産のシングルオリジンのダークチョコレートが大好きで、コンコードグレープの香りがするんだ。ハバネロ・キャラメルのようなホットでスパイシーなものも好きです!」

 

V:パンデミックはビジネスにどのような影響を及ぼしましたか?

 

B:「最初は何もかもがアップダウンしていて自信がありませんでした。しかし幸運なことに、店に窓があり、そこでテイクアウトサービスを始めたのです。店内にいらっしゃったお客様がそのテイクアウト窓口で注文するという仕組みを取り入れあまり余計なことはせずに、簡単にビジネスをシフトすることに成功しました。
バンクーバーのファーマーズ・マーケットの人たちやロバーツ・クリークの人たちは、本当に協力的で素晴らしかっです。パンデミックが始まって以来会っていないお客さんもいましたが、ローカル商品に注目しようという新しいお客さんにも少しずつ出会い始めました。地元の小さなビジネスをサポートすることの重要性を、人々が少しずつ認識するようになってきたのだと実感しています」

 

V:Take A Fancyとはどういう意味ですか?

 

B:「昔イギリス・ロンドンに住んでいた時「あなたがとても楽しんでいる時に、You take a fancyという表現を一般的によく使っていました。とてもユニークだと感じたので、それを自分のブランドネームにしました」

 

V:チョコレートを作る最大の喜びは何ですか?

 

B:「人とのつながり、チョコレートを食べることができ、毎日がボーナスのようです!

自分のしていること、楽しんでいることを他の人たちやお客さんに伝えることで、その人たちがどれだけチョコレートを愛しているか、楽しんでいるかを知ることが出来ます。結婚式や誕生日、悲しいことがあったとき、誰かを元気づけたいとき、人はチョコレートを買います。そんな風に、人々の生活の一部となることが私の喜びです」

Take A Fancy Chocolate

Becks D’Angelo, owner 

We buy fair trade organic cocoa beans, not ready made chocolate. We roast, grind and refine the bean

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