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Nature Bee Wraps

Katie Gamble, founder and Queen Bee 

Credits


Photography - HIRO 
Interview -MINA

「起業家の人生は常に冒険です。壁に突き当たった時、自分を持ち上げてくれる人々に囲まれるようにしてください。アドバイスするとしたら、新しく何かを始めることを恐れないことです。最初の一歩から人生は始まります」

 

 

蜜蝋ラップは、プラスチックラップの代替品として優れているという話をよく聞きます。でも本当に効果があるのでしょうか?以前、実際に某ブランドの蜜蝋ラップを試したことがありましたが、手入れが大変でとても寿命が短かった記憶があります。そして、今回Nature Bee Wrapsに出会いました。彼らのミツロウラップは驚くほどに効果が長く、使いやすく、さらに笑顔になるような良いストーリーがたくさん詰め込まれた心温まるラップでした。

 

Nature Bee Wrapsは、バンクーバー島で若い女性のケイティが経営するサステナブルビジネスです。何度でも再利用可能なミツロウラップは、家庭から使い捨てプラスチックラップなどのゴミを削減する手助けをしています。2018年の創業からわずか3年。若き創業者のケイティ・ギャンブルと彼女が率いるスタッフは全て女性で形成されています。地球にとって優しい製品を生み出すだけでなく、積極的に地域貢献することで多くのことを成し遂げて来ました。

 

始まりは、ケイティが地元のビジネスグスクールで商学士を取得する為、最後の課題として取り組んだプロジェクトがきっかけでした。実家の地下室でミツロウラップを手作りし始めて直ぐに、このプロジェクトはもっと大きなプラスチック汚染問題に影響を与えるようなものになるのではと気づいたのです。

ビジネス設立当初から彼女のコアバリューは、サステナビリティ、コミュニティ、教育、周りに与える影響(インパクト)に置かれていました。最初の1年間は、実家の地下室をオフィスとして働きながら、基盤となるオンラインコミュニティでの存在を蓄積し、その後より大きな製造施設に移動し、女性スタッフ10人を雇用するまでのオペレーションに成長しました。また"Giving Back"(社会への還元)も、彼女のビジネスにおいて非常に重要なテーマとなっています。慈善団体を支援する場合は、期待以上のことをする。例えば、ケニアの若者を支援するLalmba Canadaや、貧困層のシングルマザーや介護者を支援するローカルチャリティーのMamas for Mamasなどに、売上の20%を寄付するのが一般的です。

 

2021年には、姉妹会社でサステナブルクリーニングブランド「Nature Bee Clean」を立ち上げました。ケイティの「巣」は成長を続け、地域社会でポジティブな話題を生み出しています。VOICEでは、そんな彼女の成功秘話を伺いました。

 

 

VOICE(V):ビジネスを始めようと思った動機は何ですか? 以前からサステナビリティに興味があったのですか?"

Katie(K): 「どうすれば変化を起こせるか、どんな変化を起こせるか、どうすれば誰かに力を与えられるか、そんな問いを追い求める情熱から始まりました。幼少の頃から、障害を持つ人たちと一緒に働くことに情熱を向けていました。彼らをサポートし、他の人と同じようにコミュニティの一員にすることが私の喜びです。そして今、私は会社を設立したことで、多くのことをサポートし、人々に力を与えることで出来る場を作ることができました。持続可能であるために自分の生活を丸ごと変えなければならないと「エコ不安」やストレスを感じて欲しくありません。たった1とつの素晴らしい商品があれば、私たちには、人に力を与え、教育をし、コミュニティを築き、持続可能な社会を気付き上げることが可能なのです」

V:Nature Bee Wrapsは他のブランドとどう違うのですか?

K:「生地の種類、厚さ、オーガニックかノンオーガニックか......いろいろな角度から商品作りを試しました。コットンが透けて出てこないよう、そして長持ちするように、十分な厚みを持たせたることに力を入れました。また、折りたたむときにロウが割れないような柔軟性も必要でした。ラッピングする際に、密着度を保ち剥がれないようにすることも注視しました。1年近くの試行錯誤を繰り返し、お客様からたくさんのご意見をいただきながら、ようやくレシピを決めることができました。似たような製品はたくさんありますが、 私たちの手作りラップは、100%オーガニックコットン、バンクーバー島産のビーズワックス、ケベック州の小さな家族経営の農場から持続的に供給される松樹樹脂、そしてオーガニック・ホホバオイル、と大変上質な素材を使用しています。また、ラップはサイズや絵柄などカスタマイズが可能です。私たちは、Lushなどのサステイナビリティに貢献する多くの企業と協力し、プラスチックゴミの削減に取り組んでいます」

V:初めて使うときのコツ、製品を長く使うコツがあれば教えてください。

K: 「熱いお湯でラップを洗わないでください!お湯はミツロウを溶かしてしまいます。また、半年から1年に1度、アイロンをかけてあげると長持ちします。このやり方はホームページのビデオで紹介しているので、是非トライしてみてください。クッキングシートの間に挟んで、優しくアイロン掛けするだけで割れたミツロウが元どおりになりますよ。しっかりケアすると、1年は十分に使用出来ますし、お客様の中では2年以上も同じラップを使い続けている人もいます」

V:初めてミツロウラップを使ったのはいつですか?

K:「ビジネススクールの海外研修で、フランスに行ったときのことです。「これはかっこいい!」と思ったんです。帰国してすぐに自分で作ろうと思いました」

V:使えなくなった製品の使い道は?

K:「使用後は焚き火や暖炉の火おこしとして使うことをお勧めします。切って庭の結束バンドとして再利用したり、堆肥化すれば自然に分解されます」

​V: 会社の「女王蜂」になって一番嬉しいことは何ですか?

K:「従業員の存在が一番大きいです。毎日職場に来て、彼らが真に楽しんで仕事をしている姿を見ることが嬉しいです。他の女性に力を与え、多様な人々を雇用できることは、私にとって本当にやりがいのあることです。また、自分たちが変化をもたらしていることを純粋に実感できるのも大きな喜びです。私たちはプラスチックゴミを減らし、社会の前向きな変化に影響を与え続けて行きたいです」

V:将来のビジョン を教えていただけますか?

K:「Nature Bee Clean というサステナブルなクリーニング会社を2021年7月に立ち上げたばかりです。この会社では、プラスチックフリーの濃縮多目的クリーニングタブレットを主体とした製品を扱っています。液体石鹸の入ったプラスチックボトルにお金を払う代わりに、何度も使えるガラスボトルを1つ購入してもらってタブレットを詰め替えるだけの商品です。

今後は、カスタムラップのコラボレーションをもっと増やして行きたいですし、さまざまなサービスの拡大を視野に入れてます。ヨーロッパへの出荷も開始したばかりで、私たちにとって大きな功績となりました。パンデミックが落ち着いたら、「巣=仕事場」を開放し、私たちがやっていることを直接皆さんとシェアしたいと思っています。私たちは、持続可能な代替方法を1つ選ぶことによって大きな変化を生み出すことが出来ることを、これからも沢山の人達に情熱的に伝えていきたいと思います」

Nature Bee Wraps

Katie Gamble, founder and Queen Bee

Nature Bee Beeswax Wraps are 100% reusable, eliminate plastic from your kitchen, keep your food fresh for longer, and come in a variety of colorful designs.  

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