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NOMAD Coffee

Annette Kim, owner

Credits


Photography - HIRO 
Interview -MINA

「NOMADのテーマは、”今日チャレンジし、明日を変えよう。”です。 マイカップを持参することは少し不便で面倒な事かもしれません。しかしゴミを減らす必要がある現代、たくさんのチャレンジが必要となります。小さな変化が大きな変化となり、より良い世界へとつながっていくと私たちは考えます」

NOMAD COFFEEは、5月13日にノースバンクーバーの1415 Bewicke Aveに新しくオープンした市内初の「No Single-use Cup=使い捨てカップ禁止」のコーヒーショップです。将来的には「ゼロ・ウェイスト=ゴミ排出ゼロ」を目指し、カフェ業界に革命を起こそうとしています。アネットのことを知り、彼女のコーヒーショップに行ったことがある人なら、そう驚くことではありません。

アネットがコーヒービジネスを開始したのは2015年。「Bean Around The World」ブランドのもと、彼女はバンクーバー総合病院内に「Bean VGH」をオープンし、2019年にはLower Lonsdaleの506 Chesterfield Ave.に2店舗目となる「Bean-on-5th」を出店しました。彼女のコミュニティ愛と環境サステナビリティへのサポートの意欲が活発に湧いて来たのは後者がきっかけでした。彼女はChesterfield Ave.と5ストリートが交わる静かな一角を素敵なコミュニティの集いの場に変えただけでなく、オープンからの3年間で埋立ゴミを95%削減することを実現しました。

3店舗目となるNOMAD COFFEEでは、「No Single-use Cup」ポリシーを導入し、コーヒーや焼き菓子の消費方法にも挑戦しています。このコーヒーショップを訪れると、彼女のゼロ・ウェイストの取り組みをサポートするために、さまざまな配慮がなされていることに気づかされるでしょう。多忙な中、サステナブルコーヒービジネスを支えるアネットさんに、彼女のコーヒービジネスの旅路とコミュニティへの愛について伺いました。彼女のお話を伺うことで、アネットさんと彼女のコーヒーショップをきっと好きになることでしょう!

VOICE (V): 「No Single-use Cup」のコーヒーショップを開くというアイデアは、どのように生まれたのでしょうか。

Annette(A): 「このアイデアはCOVID-パンデミック時に浮かびました。Bean-on-5thは成功しましたが、私がやりたかったことをすべて実現するには、スペース的にとても小さいと感じていました。また、私の孫はパンデミックベビーで、2020年生まれです。孫の誕生をきっかけに、コミュニティや次世代のために何か良いことをしたいと強く感じるようになりました。孫には私がかつて育ったような健康的な環境で暮らしてほしいと願っています」

 

V: 以前から「ゼロ・ウェイスト」の取り組みに熱心だったのですか?

 

A: 「正直なところ、以前はそれほど意識していませんでしたが、コーヒーショップを経営していると、どれだけのゴミが毎日出るかが気になるようになりました。コーヒーは誰もが毎日飲むものです。コーヒーカップのゴミをなくすには、B.Y.O.C. 、つまり Bring Your Own Cup! (自分のカップを持参!)が重要となります。バンクーバーで使い捨てプラスチック禁止を実践しているコーヒーショップは聞いたことがなかったので、その準備と実行は私にとって大きなチャレンジでした。オープンして最初の数日は、地域の方々の反応がとても気になりました。しかし、苦情は一切なく、地域のみなさんが自分のマグカップを持参したり、再利用可能なカップを喜んで使って頂きとても誇らしい気持ちになりました。オープンから1カ月間で3,689個のカップを節約することも出来たんです!

私は地域密着型の家族人間です!父が亡くなったとき、私はまだ若かったのですが、長女としていつも弟妹の面倒を見ていました。姪っ子や甥っ子8人の面倒を見るのも楽しみでした。そういうことが、私の地域愛につながったのだと思っています。私はコミュニティの人々と素晴らしい関係を築きたいと思っています。私のコーヒーショップに座って、おいしいコーヒーを飲みながら楽しくおしゃべりしている人たちを見るのが本当に好きなんです」

V: NOMAD COFFEE の“No Single-use Cup"の仕組みを教えてください。

 

A: 「使い捨てカップ "の代わりにカップを持参するか、カフェで販売されている再利用可能のカップや持ち帰り用カップを購入することをお勧めしています。また、デポジット2ドルでメイソンジャーをレンタルすることもできます(返却時にデポジット金は返金されます)。 みんなが自分のカップやお気に入りのカップを持って来てくれるのがとても嬉しいですし、お客さまも気持ち良く帰っていきます。

また、より環境に配慮したサステナブルな場所にするために店内に色々工夫を凝らしています。例えば、カップを洗える洗浄ステーションの設置、電子レシートのみの発行、またリサイクルボックスの設置などを取り入れています」

V: メニューやサービスなど、他のNOMAD COFFEEの特徴について教えてください。

 

A: 「パンデミック のとき、私達のカフェに犬を連れて来るお客様がお店の焼き菓子をペットたちに分け与える光景をたくさん見かけました。そこで、NOMADでは犬用スコーンを作りました。ブルーベリースコーンとピーナッツバタースコーンから選べ、砂糖不使用です。しかも人間も食べられるスコーンなんですよ。NOMADの焼き菓子の9割は自家製です。

店内の奥には、USBのプラグインがあるDigital NOMADエリアがあります。このエリアは、独身社会人が外に出てきて、うちのコーヒーショップで仕事をし、他の人と会えるようにデザインしています。デジタルノマドは、ネット環境さえあればどこでも仕事が出来るわけですからね。このエリアにはあえて音楽用の小さなスピーカーを設置することで、より静かなスペースで仕事に集中して貰えるようにしました」

V: あなたにとってNOMADとは何ですか?

 

A: 「私自身自由人 だと思っています。ノマドは身軽に旅をし、最低限の考え方と持ち物で、経験を積み重ねるライフスタイルです。私の好きな言葉です」

V: 3店舗のオーナーとして、どのように時間管理をされているのでしょうか。

A: 「私は幸運にも多くの人に支えられています。人手は少ないですが、素晴らしいスタッフにも恵まれています。それが私のモチベーションにも繋がっています。また私のチームは "Challenge Today Change Tomorrow=今日チャレンジし、明日を変えよう。 "という価値観を共に信じてくれています」

V: お忙しいと思いますが、自由な時間はどのように過ごしていますか?

 

A: 「私は森の中を歩いたり、トレイルランする事が好きです。これは私にとって忙しい一日が始まる前の瞑想のようなものです。夫が朝7時に起き私の居場所をググると、ひとり山の中にいる。そんな感じです。人生は短い時間しか与えられません。今出来ることを楽しみ、夫や家族と充実した時間を過ごし、健康や心の安らぎに意識を傾けることで、人生という時間を豊かにするよう心がけています」

NOMAD Coffee

Annette Kim, owner

“Challenge Today, Change Tomorrow”

NOMAD is a different approach to your everyday cup of coffee. North Vancouver’s 1st No Single Use Cup, Zero-Guilt Coffee Shop focused on reusing, recycling and rethinking.

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